サイズが合わなくなった、流行遅れ…等々のさまざまな事情で着られなくなった服が、クローゼットやタンスに眠ったまま。なんていうのはよくある話。
フリマアプリや宅配買取サービスでは、なかなか希望の値段で売れない…
けれど、ゴミとして捨ててしまうのはもったいない!
そんなときにぜひ利用したいのが、衣料品の引き取り・回収・リサイクルのサービス。
近年、環境への配慮や社会的支援を視野に入れた活動の一環として、不要となった衣類の再利用に力を注いでいる企業が増えている。
なかには、リサイクルに協力するだけでお得な特典を受けられることも!
そこで、衣服のリサイクル活動を推進している大手アパレルブランドやショップを早速リサーチしてみた。
ファーストリテイリング(ユニクロ・GU)
UNIQLOやGUを展開しているファーストリテイリングでは、『全商品リサイクル活動』を行っている。
引き取りの対象となるのは、ユニクロ・GUの製品のみ。
各店舗に常設されている回収用のリサイクルボックスに入れるか、店内スタッフに声をかけて手渡ししてもOK。
なお、GUアプリを利用している方は、リサイクルボックスの側に表示されているQRコードを読み取ると、リサイクルポイントがもらえる特典も。
無印良品
無印良品を展開している良品計画では、無印良品で販売している商品を対象に不用品の回収・リサイクルを行っている。
こちらは衣料品をはじめ、タオルや布団カバーなどの繊維製品を引き取ってもらえる。(インナーや靴下は不可)
布製品の他にも、スケジュール帳のカバーも回収してもらえるというのが、何とも無印らしい。
H&M
スウェーデン発祥のファストファッションブランドとしておなじみのH&Mでも『衣類回収プログラム』を展開している。
不要となった衣類を袋に入れて持参し、レジにいる店員さんに申し出ればいつでも引き取ってもらえる。
H&Mの衣類回収プログラムの概要は、
- H&M以外のブランドも引き取り可。
- 布製のものであれば、衣類以外もOK(ハンカチ、雑巾、シーツなど)
- 次回以降のお買い物に使える割引クーポンがもらえる。(3,000円以上の購入で500円引き)
一般的には、引き取る衣類の点数に応じてクーポンがもらえる枚数が決まるショップが多いなか、H&Mではアイテムの数ではなく、持参した袋の数でカウントするそう。(ただし、ひとり一日2袋まで)
細々した衣類をまとめて回収してほしい!なんてときに嬉しいサービス内容となっている。
ワールド(INDIVI・TAKEO KIKUCHIなど)
aquagirl、OZOC、grove、HusHusHなどのアパレルブランドを展開しているワールドグループでは、『eco romo (エコロモ)』というキャンペーンを実施している。
こちらも特典がいろいろで、
- ワールド製品以外のブランドの衣料品も引き取ってもらえる
- ワールドの店舗で利用できる割引チケットがもらえる
ワールドグループのショップが入っている大手デパートやショッピングセンターにて、不定期で開催している。
開催場所や日時等の詳しい情報は、以下のサイトで確認してみよう。
オンワード(自由区・23区など)
組曲・自由区・23区・anySiSなどのアパレルブランドを展開しているオンワードでも、『グリーン・キャンペーン』という名目で、衣料品の引き取り及びリユース・リサイクルを行っている。
こちらはオンワードの製品のみ、引き取りの対象となる。
引き取り点数に応じて、オンワードの店舗で利用できるポイントがもらえる特典もあり。
大手百貨店にある直営店舗やショッピングモール等のブランドショップにて、不定期での開催。
詳しい最新情報は、以下のサイトにてチェックできる。
大丸・松坂屋
大手百貨店の大丸・松坂屋では『ECOFF(エコフ)』というキャンペーンを展開している。
衣料品や靴・バッグを合計15点まで回収してもらえるほか、ふとんや枕などの寝具類も5点まで引き取ってもらえる。
また特典として、引き取りアイテム1点につき、大丸・松坂屋で利用できる割引チケットなどがもらえる。
会場や開催日時等の詳しい情報は、以下のサイトでご確認を。
大手スーパーやショッピングセンターでの下取りキャンペーンは?
各アパレルブランドの他にも、イオンやマルイ、アピタ・ピアゴなどのショッピングセンターが独自に衣料品の引き取りキャンペーンを行っているが、こちらも開催時期が不定期のため、お近くの店舗で実施しているかどうかは随時確認が必要となる。
エコ意識を高める「行動」が大切
衣料品や古布のリユース・リサイクル率は、ペットボトルや古紙などと比べると著しく低い傾向にあると聞いたことがある。
日々多くの服を製造し販売を行っている企業が、率先してこうしたエコ活動を積極的に展開しているというのは、とても意義のあることだと思う。
私たち消費者もその思いに応えていくことで、リサイクルや環境資源の保全に対する意識も高まり、もっと良い循環が生まれるのではないだろうか。